51.胡麻の栽培にチャレンジ
今年の小麦は試験圃場の降雪量が少なかった為に凍害の影響を強く、茎数も大幅に減少しました。
さらに追い討ちをかけるように、茎葉が野兎に食べられる被害に遭い、一部分を残し廃耕することにしました。
その廃耕した圃場の一部を使い、北海道では余り作付が見られない、胡麻の種子2種類 (黒ごま・金ごま)に注目しました。
胡麻は熱帯地方が原産で、国内消費量の殆どが海外からの輸入品で賄われている様です。
国内の胡麻の生産地は九州・沖縄や関東以南が主ですが、胡麻は収量は少なく手間が掛かる上に、収益性が低く作付面積は伸び悩んでいます。
一方店頭に並んでいる貴重な国産のごまの価格は、高い価格で販売されています。
安心・安全な国産胡麻の生産意欲を向上し作付面積を増加させるためには、機械化・省力化と共に収量の増加による収益性の向上が不可欠と思われます。
この様な中、胡麻を北海道で栽培して増収が可能なのか、黒胡麻・金胡麻の2種類の種子を入手し播種しチャレンジをスタートして見ました。
黒ゴマ
金ごま
現在の播種した胡麻の状況は天候が不順な中、除草を行ってもらい、順調に生育は進んでいます。
これから2回目の間引き予定です。
開花はまだ先ですが、数年前に見た胡麻の草丈は1m以上で、花は縦に薄紫色のかわいい花が並んでいたのを覚えています。
今回も開花を楽しみにしています。興味のある方は是非鑑賞して頂きたいと思っています。
この秋の収穫後は収量の期待と同時に、この圃場(北海道産)で採れた黒胡麻、金胡麻の2種類の胡麻を、北海道産の米で作ったおにぎりに振りかけて、味を食べ比べて見て評価し合うことも楽しみにしています。
*胡麻(ごま)に関する言葉 ・胡麻を擂る ・胡麻頭
㈱日の丸産業社 MKより