平成24年11月13日(火)に、ホテルモントレ札幌において、平成24年度日の丸会オキサミド部会成績検討会が開催されました。近年は温暖化の影響を受けてか、ゲリラ降雨や高温・干ばつなど気象変動の激しい状況が頻繁に見られる傾向にあります。その様な中で、微生物で分解される合成緩効性窒素であるオキサミドを含有した肥料は、気象の変動を受けづらく、作物の養分吸収にマッチした肥効を示すことで、今年度においても全道各地の試験結果でも安定した肥効を発揮し、良質な作物生産に関与する事例が参加者の方々より紹介され、次年度からもオキサミド入り肥料を自信をもって提案できるとの意見が交わされていました。
また、近未来における肥料原料の情勢についての講演も行われ、貴重な資源の有効利用や環境負荷への配慮についても考える機会となり、益々オキサミド入り肥料の活躍の場が広がると、参加者の方々の士気も高まっていると感じられました。

●　 効果事例 １
試験場所　　妹背牛町
試験農場　　K農場
土質　　　　　砂土
耕種概要　　品種　ほしまる　湛水直播栽培
播種日　　　　5月21日
試験肥料　　オキサミド、ケイ酸入化成：60kg/10a、鉄・マンガン・ケイ酸入土壌改良材：60kg/10a
農場主のコメント
実収はぎりぎりで１０俵に若干届かなかった。
地域の直播栽培より1俵以上上回っており、タンパクも低めで品質もいいので満足した
試験であった。引き続き、オキサミド化成とケイ酸入土壌改良材の組合せで、
高品質で栽培しやすい直播栽培にしていきたい。

試験区分	精玄米重	粒別分布(kg/10a)
	(kg/10a)	くず	1.9mm	1.95mm	2.0mm
試験区	622kg (10.4俵)	34.7kg	10.9kg	24kg	587.1kg

●　 効果事例 2
試験場所　　訓子府町 S農場
試験作物　　タマネギ
品種　　　　　スーパー北もみじ
移植日　　　 平成24年5月6日
試験肥料　　千代田化成＋オキサミド化成の配合肥料：120kg/10a
農場主のコメント
初期生育が慣行区に比較して進んでいた。
規格内収量が高く１球重も高いため、トータル収量が優る結果となり非常に満足している

試験区				慣行区
規格	個数	重量（ｇ）	比率	規格	個数	重量（ｇ）	比率
２L	14	4,900	16.0%	２L	6	2,140	8.6%
L大	72	19,970	65.3%	L大	49	12,800	15.7%
L	21	4,730	15.5%	L	37	7,820	31.6%
M	4	550	1.8%	M	12	1,800	7.3%
S	5	450	1.5%	S	2	200	0.8%
合計	116	30,600	100.0%	合計	106	24,760	100.0%
１球重		264		１球重		234
10a当りの収量		6,910		10a当りの収量		5,591

※規格内単価/20kgを1,300円と仮定した時の10a収益

規格内単価/20kg		1,300	1,300	1,300	1,300	合計
区分	項目	M	L	L大	２L
試験区	10a収益	6,919	59,506	251,235	61,645	379,305
慣行区	10a収益	22,645	98,381	161,032	26,923	308,981

（千代田化成とオキサミド化成）　　　　　　（一般玉ネギ化成）　　　　　.