石油の販売
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STORY
石油の販売
動力農機の販売は次第に軌道にのりつつあった。農業機械が普及されるとき、当然そこに必要となるのは、燃料油、潤滑油などの石油類である。日の丸商店の石油販売はこの様にしてはじまる。提携先は三菱商事石油部であった。この取引は、のちに同部が発展して三菱石油(株)が設立されるに及び、引き継がれて今日に及ぶこととなる。
日の丸商店の石油販売開始は、大正15年(1926年)札幌市に現存する石油販売業者の中では、最古の店とされている。昭和初年の頃、三菱商事の輸入するグリースを、日の丸特製の小缶に詰め替えて、農業機械と共に売り歩く日の丸の姿は人目をひいた。
昭和41年(1966年)8月創業当時の真駒内給油所
戦後急速に進むモータリゼーションの中で、また家庭暖房様式の変化の中で、市内給油所を開設して急成長する札幌の市民に奉仕したい。昭和41年(1966年)8月、新しく開発された札幌市真駒内の道営団地の中央に、日の丸産業社は第1号の給油所を開設する。三菱石油真駒内給油所である。続いて昭和44年(1969年)12月、桑園に第2号給油所、三菱石油桑園給油所を開設。第3号は昭和46年(1971年)11月、間もなく迎える札幌オリンピックを直前にして、オリンピック・メインスタジアムの建設された真駒内公園の入り口に、三菱石油藻岩橋給油所(現在は閉鎖)として開設された。
昭和44年(1969年)12月オープン当時の桑園給油所