63.秋の風景?
10月も半ばとなり、近頃めっきりと秋らしくなってきましたね。
皆さんのイメージする「秋の風景」はどんな風景ですか?私の秋の風景と言えばこれです!
そう農産物の集出荷作業の風景です。秋は収穫本番。
そのため我々は、周囲の風景を楽しむこともなく、ただひたすら集出荷業務に没頭します。
私の「秋の風景」はこれ以外思いつきません!
ちなみに写真はお米を出荷しているところです。
生産者が作ったお米はこのような袋に入れられ流通していきます。
皆さん普段あまり見ませんよね?写真の袋はフレコンといい1袋に約1t入っています。
近年はこのフレコンによる出荷が多くなりました。
しかし、以前は60kgの樹脂や麻袋による出荷が多く、とても重労働でした。
これがその60kgの樹脂袋です。
お米の収量を俵単位で表すことが多いですが、この袋1つで1俵です。
これにひとつひとつお米を詰め、ミシンで縫う。
そしてそれを担いだわけですか、そりゃあ大変です。なんといっても60kgですからね。
重いのなんの!昔はこの袋を2つ3つ肩に担いだ猛者が各地にゴロゴロいたとか。信じられません。
写真左になにかぶら下がっていますが、これは「のんこ」という手鉤です。
これを使って60kgの袋を操ります。
今でも少なくなったとはいえ、この60kg袋で出荷する方もおり、その時は私も「のんこ」を手にへっぴり腰で格闘しています(笑)
このように収穫されたお米は、乾燥 脱穀、調整を経たのち集められ、厳格な格付け検査を受け流通し、そして精米されようやく皆様のお手元に届きます。
おいしいお米の陰には、生産者の努力とともにそれに関わる多くの人たちや我々の汗も込められているのです。
ちなみに私も今年検査員の資格を取得し、我が事業所は4名の農産物検査員体制という万全の態勢で臨んでいます。
ことしの新米もう食べましたか?今年はとりわけおいしいですよ。
特に日頃コンビニや外食ばかりのあなた!そうあなたです!是非お米を炊いて食べてください。
新米のおいしさは自分で炊かないと味わえませんよ。
今年もおいしい道産米をたくさん食べてくださいね。
「日の丸の渡部」改め「日の丸の山岡士郎」ことS・K