253・九州視察研修
日の丸産業社では様々な企業の協力の下、毎回数名が選ばれて研修に行かせていただきます。私は昨年の3月に道外研修に参加させていただき、九州で馬鈴薯を視察させていただきました。
研修先では北海道とはまるで違う栽培体系で驚愕したのを覚えています。1~2反ほどの段々畑に植えてあり、マルチで栽培されていました。マルチは穴が開いていると温度が上がらないため基本は穴無しのマルチを使い、芽が出たところを破いて穴をあけて芽出しを行います。一気に芽が出るわけではないので毎日チェックを行わなければならないためとても重労働だと感じました。しかし、北海道産が出てこない時期を目掛けて栽培しているため少ない面積で高収入を得ることができます。数年ほど前のカルビーの芋が無い時は馬鈴薯5町で1億を稼いだ人がいるほど利益が大きく馬鈴薯御殿がいくつも建ったそうです。そして、九州で作っている芋の種芋は北海道産で、北海道で秋に収穫されたものを仕入れて冬のうちに植えて春に収穫をしていきます。その栽培だと虫も少なく防除の回数も少なくすることができるそうです。九州の土地を生かした技術と北海道の文字通り桁違いの規模を直に感じた研修でした。
中には海外研修もあり海外の技術を学ぶ機会もあります。様々な視点の農業を学び北海道の農業に貢献していきたいと思います。
段々畑になっている馬鈴薯畑
マルチの中で芽が出てきている馬鈴薯
帯広営業所 K