327・70歳からの運転免許更新:新制度の洗礼・・・体験記
令和7年7月7日、七夕の「7」が3つ並ぶ佳き日にKeyを打っています。
この7並びにちなんで、自分自身の「7」にまつわる話題です。
今年4月7日に古希を迎え、あれよあれよという間に3ヵ月が経ちました。前期高齢者から5年を過ぎ、後期高齢者まで後5年、ちょうどその中間地点で感じるのは、かつて想像していた「70歳のおじいさん」のイメージよりも心持ち若い自分がいるということです。「あれ?意外と若いじゃん!」の日々です。(”新御三家” と同学年ですσ(^_^;)
さて、古希を迎えた今年「自動車運転免許証の更新」という大きなイベントがありました。これまで順調だったゴールド免許の更新も、70歳を境に「高齢者講習」の受講が義務付けられ、状況は様変わりです。講習時間は免許証の色が何であれ、きっちりと2時間で、受講料は年金生活者には一寸厳しい8,000円。講習内容は、時間と費用に見合うだけ充実していて、視力検査は静止視力だけではなく動体視力や夜間視力、視野検査に加え、聴力検査や座学(・・・と言っても検査や検定の順番待ち時間に安全運転のビデオを視聴するだけですが・・・)、さらに運転技能検定まで含まれています。これらが安全運転のために必要とされる厳格なチェックだと実感しました。
運転技能検定のため講習は北広島市にある「新札幌自動車学園」で受けました。(エスコンフィールドがあるこの地は ”新札幌” なのですね (´∀`)
余談ですが、北海道日本ハムファイターズの加藤貴之投手が卒業生として紹介されていて、ロビーには応援グッズが飾られていました。「加藤で勝とう!」は、新札幌自動車学園のスローガンです。(USOです ^_^;)
高齢者講習のお知らせは誕生日の半年ほど前に届き、講習は予約制です。教室に12名の受講生が4名ずつ3グループに分けられて、グループ単位で検査・検定を受ける体制です。このため、2時間のうち待ち時間もそこそこありました。予約が取れなければ免許更新ができず失効のリスクも生じますので、誕生日の1ヵ月前に届く更新の案内ハガキを手にしてからでは冷や汗をかく事になります。実際、「運転技能検定があるなら、雪が溶けてからボチボチと・・・」などとおっとり構えていたら、危うく酷い目にあうところでした。
改めて、「予約を取るのが厳しいために半年も前から案内状が来ているのだ」と思い知らされました。
免許センターでの最終手続きでは、すでに高齢者講習で多角的に行った視力検査結果票があるにもかかわらず、再度静止視力検査を受けるのは効率的でないと感じました。
「高齢者講習修了証明書」の他に視力測定結果票(静止視力・動体視力)、視力測定結果票(夜間視力)、視野測定結果票の3枚の検査結果票を渡されているのですから、それを提出すれば済むので、こうした手続きの無駄を省き、税金の浪費を防ぐためにも早急な改善が望まれます。
免許証交付の場所で、後期高齢者が名前を呼ばれてもなかなか気付かず、機敏に動作することが難しい様子を目の当たりにしました。「本当に運転免許を交付して良いのか?」と少なからず疑問が湧き、同時に、「いずれ自分もそうなるのかなぁ〜・・・」という寂しさを覚えました。一方で、この高齢者講習は運転免許の自主返納を促す狙いもあるのではないか?とも感じています。もしも若者や中年にもこれと同様の厳しい検査が義務付けられたなら、基準を満たせない方もそこそこ出てくるのではないかと思います。
とはいえ、これらすべては「安全運転の責任」を再認識し、交通事故を回避するために不可欠な取り組みです。70歳を超えてもハンドルを握る以上、自分自身の運転能力と向き合い、責任を持ち続けることの大切さを改めて実感した更新でした。今後も日々の安全運転に努めて参ります。
ソリューション部 技術普及課 T村センセーション